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シン=フェイン党

第一次世界大戦から戦後にかけて、アイルランド独立運動の中心となった民族主義政党。

 大戦中の1916年にはイースター蜂起を実行し、戦後の18年には独立を宣言した。運動の分断を図るイギリスのロイド=ジョージ内閣が北アイルランドを分離して除き、それ以外の自治を認めたため党は分裂し内戦の悲劇となった。
 アイルランドの独立を主張する新聞を発行していたグリフィスが、1905年に結成した政党。シン=フェインとは「われわれ自身で」という意味のアイルランド語。シン=フェイン党は、独立の実現のためには武力を行使することも辞さないと言う方針を出した。彼らは第一次世界大戦の最中、1916年にイギリス政府のアイルランド自治法実施延期に反発して、イースター当日、ダブリンで挙兵した。これがイースター蜂起である。
 蜂起は鎮圧されたが、シン=フェイン党は支持を広げていく。デ=ヴァレラの指導のもと、1918年の総選挙で圧勝し、独立を宣言、それを認めないイギリスとの間で独立戦争(英・アイ戦争)を展開した。1921年に講和が成立してイギリスのロイド=ジョージ挙国一致内閣は、北アイルランド以外をアイルランド自由国として自治を認めた。

シン=フェイン党の分裂

 その受け入れをめぐってシン=フェインとは分裂し内戦となった。アイルランド内の流血の悲劇が続いたが、1922年の選挙で受け入れ派が勝利して、アイルランド自由国が成立した。しかしデ=ヴァレラは全島独立を主張してアイルランド共和党を結成し、分離ししたためシン=フェイン党は勢力が衰えた。現在は北アイルランド・カトリック勢力のアイルランド共和軍(IRA)の政治部門として存続している。 → アイルランド問題(20世紀)
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ノートの参照
第14章1節 イ.イギリス