印刷 | 通常画面に戻る |

コルホーズ

ソ連の第1次五カ年計画から推進された、集団農場のこと。

 コルホーズ(集団農場)は、農民が生産手段をプールし収穫を分配する協同組合組織。三種がある。
 ・コンムーナ(コミューン)……一切の道具および家畜は成員の共有。共同家屋に住む。
 ・トズ……農民は小さな土地・家畜・道具を所有して共同作業を営む一種の生産協同組合。
 ・アルテリ……コンムーナとトズの中間。農民は自分の家畜と小さな菜園を所有する。菜園でとれた作物は自家用にしあるいは市場へ売る。
 コルホーズの最も一般的形態はアルテリで、1933年までに全集団農場の96%がアルテリであった。アルテリは国家に従属している。国家の出先機関のMTC(機械・トラクター・ステーション)が個々の農家ではなく、アルテリと契約し、農業機械を提供する。収穫はまず国家に引き渡し、次にMTCに支払い、最後に残ったものを個々の世帯が分配した。それに対してもう一つのソ連社会主義に農業形態であるソフホーズは、一切私有地はなく、すべてが国有の土地で、国有のトラクターなどで耕作し、農民は雇用される形をとって給与を支給されるものである。

コルホーズの設置

 農業の集団化は計画を上回る店舗で押し進められ、各地にコルホーズとソフホーズが設立された。第2次五カ年計画の終わった1937年までに、全農家戸数の93%、播種面積にして99%が集団化された。これに反対する農民の抵抗は随所に見られたが、とくにウクライナと北カフカーズではげしかった。彼らは「クラーク」とか「イデオロギー的クラーク」、「準クラーク」といったレッテルをはられ、つぎつぎに逮捕された。このようにして強制的に辺境の収容所へ集団移住させられた農民の数は500万から1000万と推定されている。<外川継男『ロシアとソ連』1991 講談社学術文庫 p.349>
印 刷
印刷画面へ
ノートの参照
第15章2節 オ.ソ連の社会主義建設