ハンムラビ王
前18世紀ごろのバビロン第1王朝の王。メソポタミア統一を再現し、法典編纂、駅伝制整備や灌漑用水路の建設などを行った。
バビロン第一王朝全盛期の王
アムル人が築いたバビロン第1王朝の第6代の王。在位紀元前1792年~前1750年頃(注)。北方のアッシュールやマリなどの王国を征服して、メソポタミアの統一を再建した。官僚と軍隊を整備し、駅伝制や灌漑用水路の建設を行い、交易・商業を保護し、バビロン第1王朝の全盛期をもたらした。ハンムラビ法典の制定
この王の時に制定されたハンムラビ法典は、復讐法などの原理を含み、体系的な法体系として有名であるが、現在では先行したシュメール法典を継承したものと考えられている。注 ハンムラビ王の在位年代 ハムラビ王の在位年代は確定していない。一般にここにあげた紀元前1792~1750年頃とされることが多く、教科書の多くも前18世紀としている。山川出版社の詳説世界史では「前18世紀ごろ」としている。しかし有力な異説に、在位を前1724~前1682年とするものもある。実教出版はこの数字をあげている。そこで、前18~17世紀と幅を持たせている例もある(東京書籍など)。概説書では中央公論新社の『世界の歴史』1では前1792~1750年説を取っている。その他の手近な辞典類を見ても両説が見られ、混乱している。結局、「前18世紀ごろ」とするのが妥当と言うことか。