おうようしゅう。11世紀中頃の
宋(北宋)の政治家、文章家として著名である。
科挙に合格して官僚として神宗に仕え、重職を歴任しながら、同時代の王安石や司馬光と政策論を戦わし、また
古文の復興につとめた名文家として、
唐宋八大家の一人とされる。また、宋朝に仕えた政治家でもあり、
王安石の新法に対しては批判的で、王安石が権力を握ると辞任した。 →
宋代の文化
その主著は歴史書として『新唐書』、『新五代史』があり、
大義名分論に基づいて華夷の別を明らかにすることに努めた。『新五代史』は、「嗚呼、・・・」という慨嘆の言葉が多用されているので、「嗚呼史」とも言われている。