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ミノルカ(メノルカ)島

西地中海のバレアレス諸島の一つ。アラゴン王国以来、スペインの領であったが、1713年のユトレヒト条約でイギリス領となる。1783年にスペインが再占領、1802年にスペインに返還された。

 ミノルカ minorca (英語表記)は、現在はスペイン領なのでスペイン語でメノルカ menorca(カタルニア語でもある) とするのが正しい。しかし、世界史用語集などでは依然として英語表記が使われているので、混乱を避けるため、ここではミノルカの表記を継承する。地中海の西部、イベリア半島の東の海上にあるバレアレス諸島の一つで、マジョルカ島(マヨルカ島)の東に位置し、古来、海上交通の要衝だったので、帰属が不安定であった。なお、マジョルカは大きな島、ミノルカは小さな島という意味から来た地名。 → ミノルカ島の位置

スペイン、イギリスの抗争

 1287年以来のアラゴン王国(連合王国)領を継承したスペイン領であったが、スペイン継承戦争の際にイギリス軍が上陸し、1713年のユトレヒト条約でイギリスに割譲された。その時イギリスが獲得したジブラルタルと共に、イギリスの地中海進出の戦略拠点とされた。七年戦争の1756年にはフランス軍が上陸し、一時フランス領となったが、後にイギリスが奪回した。
 アメリカ独立戦争が始まると、スペインはミノルカ島奪回の好機と捉えて、フランスとともにアメリカを支援し、1781年にミノルカ島のイギリス軍基地を攻撃した。アメリカ独立戦争をスペインが支援した背景には、イギリスからミノルカ島を奪回する目的があったわけである。イギリスは1783年のパリ条約で、ミノルカ島のスペインへの割譲に同意した。その後、ナポレオンがスペインを抑えた後、1802年の英仏間のアミアンの和約により正式にスペインに返還された。しかし、一方のジブラルタルは現在までイギリスは手放さないでいる。