印刷 | 通常画面に戻る |

アイスキュロス

古代ギリシアの三大悲劇作者の一人。前5世紀前半に活躍、代表作は『縛られたプロメテウス』など。

 アテネの悲劇作家。ギリシア演劇の全盛期にあたり、ソフォクレスエウリピデスとともに三大悲劇作者の一人とされる。若い頃は重装歩兵としてマラトンの戦いに参加した。前484年、競演(アゴン)の悲劇部門で第1位となったが、前468年にはソフォクレスに敗れている。90編以上の作品を書いたらしいが、現存するのは7編だけ。代表作は『縛られたプロメテウス』、『アガメムノン』など。

Episode アイスキュロス、不敬罪に問われる

 アイスキュロスは『弓ひく女』、『巫女』、『石を転がすシシュポス』などの作品でエレウシスの秘儀に触れたため不敬罪に問われたたしい。こんな話が伝わっている。
(引用)悲劇詩人アイスキュロスはある作品がもとで不敬罪に問われた。アテナイ人たちが彼を石打ちの刑に処せんものと待ち構えている時、弟のアメイニアスがさっとマントを捲(まく)り上げ、手先のない片腕を見せつけた。アメイニアスはサラミスの海戦で奮戦中に片手を失ったが、アテナイ人では初めて武勲賞に輝いた男である。陪審員たちは彼の痛ましい姿を見ると、その武功を思いおこしてアイスキュロスを放免した。<アイリアノス/松平千秋ら訳『ギリシア奇談集』岩波文庫 p.38>
印 刷
印刷画面へ
ノートの参照
第1章2節 コ.ギリシアの生活と文化
書籍案内

アイリアノス
松平千秋・中務哲郎訳
『ギリシア奇談集』
1989 岩波文庫