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イタリア人

イタリア半島でローマ文明を気づいた印欧語族に属する民族。

イタリア半島にひろがり、古代文明を築いたインド=ヨーロッパ語族に属する民族。古代イタリア人がイタリア半島に南下してきた時期には前16世紀ごろから前10世紀ごろまでの幅で諸説ある。イタリア人以前に旧石器文化から新石器文化、さらに青銅器文化も存在していたが、イタリア人はこの地に鉄器文明をもたらしたものと考えられている。彼らは半島に広がり、先住民族と混合しながらイタリア人となっていった。半島各地に都市を造ってラテン人やサムニウム人などいくつかの系統に分かれ、その中のラテン人の一つの都市国家であったローマが次第に有力となった。イタリア半島にはそれ以外にもローマの北方のトスカナ地方にはインド=ヨーロッパ語系とは異なる独自の言語を持つエトルリア人が活動し、南イタリアにはギリシア人やフェニキア人も植民市を設けて定住するようになった。ギリシア人が南イタリアに住んでいたイタリ人と接してからこの半島全体をイタリアと呼ぶようになった。これら半島の住民は、前1世紀までにローマによって半島統一戦争が展開され、イタリア人としての一体化が進んだが、その後も4世紀ごろからのゲルマン人、10世紀からのノルマン人など、外来の諸民族との混合が進んだ。しかし、その風土的な違いからイタリア半島は北部・中部・南部の違いが大きく、西ローマ帝国滅亡後はほとんど地域的統一はなされなかった。十字軍時代以降の中世後期には、フィレンツェやヴェネティア、ローマなどの都市が商業を発展させ、ルネサンスを開化させたが、ドイツ、オーストリア、フランス、スペインという隣接国家の介入もあって、政治的な民族の統一は遅れ、ようやく「イタリア」という民族国家が形成されるのはずっと遅く、19世紀の近代イタリアの成立からである。 → イタリア