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プリンキパトゥス/元首政

ローマ帝国の共和政を基盤とした帝政という政治体制。

 ローマ帝国の初期の政治体制。前27年、オクタウィアヌスアウグストゥスの称号を与えられたが、彼自身は自らを「市民の中の第一人者」の意味でプリンケプスと呼ばれることを望んだ。それは、アウグストゥス(皇帝)の地位は、あくまで市民の中から選ばれ、市民を統治するものであるという共和政の理念を維持するためであった。実態は皇帝はすべての権力を集中させていたとしても、形の上では元老院や平民会、執政官や護民官も継続されている体制であった。そのような共和政を基盤とした帝政のあり方を、「プリンキパートゥス(元首政)」という。これは帝政後期の3世紀末のディオクレティアヌス帝の時から「ドミナートゥス(専制君主政)」に変わる。
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1章3節 エ.ローマ帝国