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民会(ローマ)

古代ローマの都市共和国時代の最高議決機関。

リヴィウス(前1世紀末の歴史家)によれば都市国家のローマの王政時代に市民総会として設けられたのが、市民権を持つ成年男性のみが参加する「兵員会(ケントゥリア会議)」であった。「兵員会」は武装した市民の集会であり、外国人・奴隷・兵役と課税を負担できない極貧層は参加できなかった。市民は財産に応じた騎兵、重装歩兵、軽装歩兵などの兵役義務の違いにより、それぞれ「百人組」(ケントゥリア)を編成、騎兵は18、重装歩兵は80、それ以下は少数の百人組に、無産市民は1組に押し込まれた。全部で193の百人組があり、「兵員会」はこの百人組を投票単位とし、市民はまず百人組に直線参加して投票し、組ごとの票が決まり、193の組の中で多数決で決まる。騎兵と重装歩兵の組で合計98の過半数になり、この二つの階層の意向が通るので、下層市民には事実上参政権はなかった。兵員会は最高国政担当者である執政官(コンスル)以下の官職を選出し、和戦の決定などを行うが、国政の実権は「元老院」が握り、立法権も持っていた。元老院は貴族に独占されていた。
後に平民だけが構成員となる「平民会(トリブス会議)」が生まれるが、それは別な機関なので注意する。 → ローマ共和政 ギリシアの民会 
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第1章3節 ア.ローマ共和政