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マガダ国

前6世紀に有力となったガンジス流域の都市国家。

ガンジス川流域に成立した都市国家の中で、コーサラ国と並んで有力になったのが東インドのビハール南部のマガダ国であった。紀元前6~5世紀にシャイシュナーガ王朝第5代のビンビサーラ王の時に強大となり、ガンジス川流域の平原を支配した。次の前4世紀前半のアジャータシャトル王(父のビンビサーラ王を殺して王位に就いたので悪逆無道の王とされるが)のとき、周辺の強国コーサラ国を制圧して、ベナレスなどを併合した。その次の代に都はガンジス川に面し交通の便のいいパータリプトラに建設された。またマガダ国はこのころ生まれた仏教ジャイナ教を保護した。

マガダ国のナンダ朝とマウリヤ朝

 その後、前4世紀中ごろマガダ国にはナンダ朝が起こり、強大な軍隊を持ち、貨幣を発行し、ビルマやセイロンとも交易を行った。また西方にアケメネス朝ペルシアがパンジャーブ地方に進出してくると、イラン文明の影響をけることとなった。前4世紀末、アレクサンドロスのインド侵入を阻止したが、ナンダ朝は衰え、チャンドラグプタが出てマウリヤ朝にかわり、そのもとでインドの大半が初めて統一されることとなる。

マガダ国の発展の背景

 マガダ国はシャイシュナーガ朝、ナンダ朝と続き、マウリヤ朝に至ってほぼ全インドを統一する。マガダ国が繁栄した理由としては生産力の高い穀倉地帯であったことと、綿織物の産地で交通の要衝であるベナレスを抑えたこと、さらに巨大な軍事力・経済力を支えたものとして、マガダ国の地(現在のビハール州)が鉄・銅その他が豊かに産出したことが考えられる。<中村元『古代インド』 講談社学術文庫 p.157>
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ノートの参照
第2章1節 エ.都市国家の成長と新しい宗教の展開