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インカ文明

アンデス文明の中で最も繁栄した文明の時期。

15世紀後半までにアンデス高地の現在のエクアドルからペルー、チリにおよぶ広い範囲を支配したインカ帝国の文明。その特徴はいずれもアンデス文明の伝統を受け継ぐ、次のような事柄である。
・太陽信仰を中心とした、アニミズム的な宗教による国家統制。首都クスコには太陽の神殿が建設された。
トウモロコシジャガイモを中心とする高度な潅漑農業が行われていた。リャマ、アルパカなどの牧畜も行われていた。
・高度な石造建築技術。太陽の神殿や灌漑施設、道路、公共浴場など、大規模かつ精巧な石造建築が発達した。
・石造建築技術を駆使した大都市がアンデス山中に建造された。首都のクスコや世界遺産マチュピチュがその例。
・独特の意匠を持つ土器類がつくられ、綿織物、毛織物の技術とともに金銀、銅、青銅の金属加工技術が高度に発達した。
・独自のキープ(結縄)による記録方法を持っていたが、文字は用いられなかった。
・アンデス文明の伝統を継承して、コカ、タバコなどの薬草の利用や脳外科手術など独自の医療技術が存在した。
・旧大陸との関係が無かったため、独自の文化を発展させたが、鉄器、車の利用など欠けるものもあった。
 → 新大陸の文明にないもの