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貊/貊人/貊族

古代朝鮮・中国東北地方で活動したツングース系の人びとで高句麗を建国した。

 貊はハクと読み貉の字をあてることもある。古代朝鮮の高句麗を建国した、ツングース系の民族。漢民族の歴史書には、古朝鮮・中国東北地方の民族として、濊(カイ)・貊(ハク)・韓が上げられており、そのうち濊貊は半島北部から中国東北地方にかけて活動していたらしい。濊貊は北方民族の総称としても用いられていたが、王莽の頃からその中の部族をそれぞれ意味するようになった。2~3世紀の中国文献では貊は鴨緑江流域の高句麗部族をさすようになる。貊の一部族であった高句麗は前1世紀ごろに漢の四郡の一つ玄菟郡が衰えたことから自立し、伝承によると前37年に建国した。
 なお、貊人の一部であった扶余(民族名としての)は、現在の中国東北地方の松花江方面に建国し、鮮卑・高句麗とも対抗した。高句麗は建国神話では扶余の王族が建てたとされている。さらに扶余の子孫は後に半島南部に百済を建てたという伝承もあり、百済は都を扶余と呼んでいた。この貊人の一部が建てた国家としての扶余は、494年に滅びている。
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3章2節 オ.周辺諸国の形成