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辺境伯

フランク王国の地方行政官の一つ。

 フランク王国および神聖ローマ帝国の地方行政官の一種。ドイツ語でマルクグラーフ(Markgraf)。マルクが「辺境」の意味。フランス語ではマルキ(Marquis)。国境地帯を防衛するために植民して設けたのがマルク(辺境区)で、その指揮官兼行政官が辺境伯。フランク王国のカール大帝は778年、ピレネー山脈を越えてイスラーム領に侵攻、エブロ川まで進出して辺境伯を置いた(そのときの話を題材にしたのが『ローランの歌』)。この官職は神聖ローマ帝国に引き継がれ、有力な諸侯に成長した者もあった。ウィーンを中心とした「オストマルク」(辺境伯バーベンベルク家領)から発展したオーストリアブランデンブルク辺境伯がその例である。またマルキはフランスの爵位の一つ「侯爵」になる。マルキ=ド=サド(サド侯爵)のマルキである。
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ノートの参照
第6章1節 オ.カール大帝