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シチリア占領

1860年、ガリバルディが赤シャツ隊を率いて両シチリア王国を征服。

1860年5月、ガリバルディの指揮する千人隊(赤シャツ隊)がシチリア島の西端マルサラに上陸、「イタリア王ヴィットーリオ=エマヌエーレ2世の名において」ブルボン朝両シチリア王国の正規兵と戦闘を開始した。武器と兵力に勝るブルボン朝側が優勢であったが、ガリバルディは「ここでイタリアが生まれるか、滅びるかだ」と叫んで奮起を促し、死闘を制してブルボン軍を破った。ガリバルディ軍はパレルモに進撃し、市街戦を制してシチリア島を制圧した。ブルボン朝支配に反発していたシチリア島の支配層はガリバルディ軍を歓迎し、また農民は土地改革などの変革を期待してガリバルディ軍に加わるものも多かった。<『世界の歴史』22 1999 中公論新社 北原敦執筆 p.251>

Episode 映画『山猫』の描くシチリア貴族

 ルキノ=ヴィスコンティの監督作品『山猫』は、ガリバルディ軍のシチリア侵攻を背景にしたパレルモの貴族社会の動揺を重厚に描いている。パレルモの市街戦では赤シャツ隊(アラン=ドロンがその一人)とブルボン軍の戦いに市民が巻き込まれる様子が生々しく活写されている。また主人公の貴族(バート=ランカスター)の俗物ぶりと没落を自覚しながら悩むあたり、また10月に行われた住民投票のインチキぶり、なによりも時代の大きな変革と無縁のような豪華な舞踏会など、見所の多い映画である。
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ノートの参照
第12章2節 オ.イタリアの統一