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ブラックパワー

アメリカで、1964年の公民権法の成立後も差別の続くことに対する黒人の実力行使による運動。

 1964年の公民権法の成立によって、黒人は白人と平等な権利を保障されたが、現実的な黒人差別は解消されなかった。特に1960年代から顕著になってきたのは、北部の大都市で経済的に恵まれない状況に置かれていた黒人の不満であった。1965年のロサンジェルス、67年のデトロイトなど、北部の大都市で次々と黒人暴動が起こった。彼ら黒人は公民権の保障だけでは平等は達成できないと考え、白人の理解によってではなく、黒人自身の力で平等を勝ち取ろうと考え、「ブラックパワー」を唱えるようになった。1966年に結成されたブラック=パンサー党や、イスラム教を奉じて白人への報復を主張するネーション・オブ・イスラムなどがその例である。彼らは路線をめぐって対立し、1965年にはブラックパワーの指導者マルコムXがネーション・オブ・イスラムのメンバーに殺害された。
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ノートの参照
第16章4節 イ.米ソ両両大国の動揺