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平和維持活動/PKO

国連の軽武装による半強制的な国際的地域紛争の解決手段。PKO。

 平和維持活動(Peace Keeping Operations)は、国際連合による国際紛争への対応の一つで、非武装または軽武装の要員が、基本的に停戦合意が得られた後で紛争当事者の間で紛争拡大の防止に努める活動のこと。
 国際連合憲章に具体的な規定はなく(第6章の「紛争の平和的解決」と同第7章の「軍事的強制措置」の中間に当たるので、「6章半の任務」などと言われることがある)、冷戦の中で安全保障理事会が米ソの拒否権行使のため機能しなくなったため、便宜的に始まったものであるが、冷戦後も地域紛争が多発したため、現在さらにその活動が増えている(2006年現在で108カ国で展開されている)。例外はあるがほぼ安全保障理事会の決議に基づいて実施されている。
 平和維持活動は、国連憲章で規定されている安保理の権限としての、国際平和を乱す侵略的な国家に対する軍事的強制力(つまり国連軍)とはまったく異なり、武力を行使する実戦部隊ではない。つまり湾岸戦争の時の多国籍軍はPKOではない。

PKOの活動三原則

 これまでの活動の中で、活動三原則がつくられている。
  1. 兵力の派遣を受け入れ国の同意を得た上で行うこと。受け入れを強制的されることはない。(同意原則)
  2. 紛争当事者のいずれか一方に加担するような行為を慎むこと。(中立原則)
  3. 要員は護身や活動拠点の防護など自衛に必要な場合を除いて火器の使用は行わないこと。(自衛原則)

PKOの活動内容

 活動内容は紛争の性格、規模によって多方面にわたっているがおよそ次のの三面がある。
  1. 平和維持軍(PKF) 軍事要員が主力を構成し紛争拡大の防止などに当たる活動。
  2. 停戦監視団
  3. 選挙監視団 など

PKOの活動例

 1956年の第二次中東戦争(スエズ戦争/スエズ動乱)の時に派遣された平和維持軍に始まる。1989~90年のナミビア独立に際する支援の頃から、選挙の監視や行政機構確立の支援など文民が行う任務が増えている。回数としては冷戦期(1990年まで)には通算14活動を展開した。冷戦後は急増し、2004年までで59活動に上っている。1991年の国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の活動もその例である。
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