ラガシュ
メソポタミア文明における、シュメール人の都市国家遺跡の一つ。
メソポタミア文明を最初に担っていたシュメール人が建設した都市国家遺跡の一つ。ウルクやウルと並んで、重要な遺跡として知られている。
ラガシュは周辺の都市国家との抗争を繰り返しながら、一旦滅亡し、アッカド王朝の衰退後、一時有力となり、前22世紀頃のクデア王の頃繁栄した。グデア王の石像は多数発見されており、フランス隊によって発掘されたので、ルーブル美術館に所蔵されている。<小林登志子『シュメル-人類最古の文明』2005 中公新書 p.22-25>
シュメール人の都市国家
ラガシュは現在のイラク、ティグリス川下流とユーフラテス川下流にはさまれた地点にあり、1877年、フランス人によって発掘され、シュメール語を楔形文字で書いた王の碑文や行政経済文書が多数発見されたことによって、それまでその存在が疑問視されていたシュメール人の存在が明らかになった。ニンギルス神という都市神をまつる神殿を中心に、複数の地区からなる都市国家であり、前2500年頃に始まる王の系統表が残されている。ラガシュは周辺の都市国家との抗争を繰り返しながら、一旦滅亡し、アッカド王朝の衰退後、一時有力となり、前22世紀頃のクデア王の頃繁栄した。グデア王の石像は多数発見されており、フランス隊によって発掘されたので、ルーブル美術館に所蔵されている。<小林登志子『シュメル-人類最古の文明』2005 中公新書 p.22-25>