アルファベット
東地中海岸で使用が始まった表音文字。カナーン人がつくった文字をフェニキア人が地中海世界に拡げた。
はじめカナーン人がつくりだした表音文字をもとに、フェニキア人が現在のアルファベットのもとになる文字を使うようになった。
シナイ文字 アラム文字 ローマ字 カロリング小字体
ギリシアでは線文字Bが忘れられる
前8世紀半ばごろから、地中海でフェニキア人と接触するようになったギリシア人に伝わったと考えられる。ギリシア人はかつてミケーネ時代には独自の文字(現代では線文字Bと言われる)を持っていたが、ミケーネ文明の消滅とともにすっかり忘れてしまい、フェニキア人の使うアルファベットがギリシアでも用いられるようになるまで、ギリシアには無文字時代が続いた。そのため、この時期をかつてのギリシア史の理解では暗黒時代とされていたが、この時代は青銅器時代から鉄器時代への転換期にあたっていたことが明らかになり、現在では「初期鉄器時代」と言いかえられている。アルファベットの変遷
ギリシア人は子音しか表せなかったフェニキア文字に、5つの母音(アルファ=Α、エプシロン=Ε、イオタ=Ι、オミクロン=Ο、ユプシロン=Υ)を加える改良を行い、ポリス形成期(アーカイック時代)以降は現在みるようなギリシア・アルファベットが用いられるようになった。最終的な24文字の最初の2文字、A、α(アルファ)とB、β(ベータ)からアルファベットといわれるようになった。 → 文字