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チェック人/チェク人/チェコ

西スラヴ人の一系統。チェコ人のこと。10世紀にベーメン(ボヘミア)王国を形成。神聖ローマ帝国以来、ドイツ・オーストリアの支配を受けることが多かったが、19世紀に民族運動が強まり、1919年、スロバキア人とともにチェコスロバキア共和国として独立。ナチスドイツの支配を受けた後、社会主義国として独立したが、1992年、チェコスロバキアが分裂、チェコ共和国が成立した。

 スラヴ人の中の西スラヴ人に属し、現在のチェコ(ボヘミア地方・モラヴィア地方)を構成する主要民族。東隣のスロヴァキア人と初めは未分化で、6世紀に現在のチェコとスロヴァキアの地に移住してきた。アヴァール人の支配を受けた後、フランク王国の勢力下に入ったが、7世紀に、「モラヴィア王国」という西スラヴ人最初の国家を建設するとその勢力下に入った。モラヴィア王国は906年、マジャール人の侵入によって滅亡した。その後、マジャール人(ハンガリー王国)の支配に入った人々はスロヴァキア人となり、東フランク(ついで神聖ローマ帝国)の支配下に入った人々がチェック人と言われるようになる。チェック人は神聖ローマ帝国のもとで、ベーメン(ボヘミア)王国を形成していく。
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