シノワズリ
ヨーロッパで中国文明に対する興味から興った中国趣味。17世紀の宣教師によってヨーロッパに伝えられた中国文化が、18世紀には陶磁器の美などへの関心が高まり、中国風の美術が盛んになった。
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1772年頃、ドイツのマイセンで作られた陶器。メトロポリタン美術館蔵。
逆に中国の文化が宣教師の活動を通じて、ヨーロッパに知られることとなり、18世紀にはフランスを中心として中国に対する関心が高まった。孔子などの古来の中国思想など質の高い文化伝統は、ちょうど盛んになった啓蒙思想を刺激することとなり、モンテスキューやヴォルテールは中国の皇帝専制政治に一定の評価を与えながら批判的に紹介している。
さらに宣教師を通じて知るのではなく、直接中国文化を学ぼうとするシノワズリ(シナ趣味、あるいはシナ学)が興ってきた。その他、特に景徳鎮の陶磁器などのように、それまでのヨーロッパにない美術作品が珍重され、絶対王制下の専制君主の富と力を示す奢侈品としてもてはやされた。特にルイ14世の中国陶磁器愛好は有名で、ヴェルサイユ宮殿には多数が飾られている。