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ファン=ダイク

17世紀、フランドル派の画家。イギリスに渡り宮廷画家として多くの肖像画を残した。

 ファン=ダイク Van Dyck (1599~1641)は、フランドル(南ネーデルラント、現在のベルギー)のアントワープに生まれ、フランドル派の画家ルーベンスの工房に弟子入りし、その助手として腕を磨いた。1620年、イギリスのジェームズ1世にまねかれてその宮廷画家ととなり、その後ステュアート朝の王家の国王や王妃、王子の多くの肖像画を残した。その間、イタリアにも赴き、ヴェネツィア派の絵画の影響を受けた。ファン=アイク兄弟と混同しないようにしよう。
 その作品は、フランドル派・イタリアのルネサンス絵画などを取り入れながら、師であるルーベンスと同じく美術史上はバロック美術に加えられているが、独特な豊かな色彩とともに繊細・優雅な作風であり、後のイギリスが段にも大きな影響を与えた。代表作は「チャールズ1世の肖像」など。
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