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人類とは

われわれ人間。現生人類(新人)は20万年前、アフリカで生まれ、世界中に拡散したと考えられている。現生人類以外の化石人類も存在した。

定義と特徴:

 人類は生物学上の分類では「哺乳綱霊長目ヒト科」に属する。大型類人猿と近い関係にあり進化の過程で分化してきた。現在地球上に生存している人類はすべて同一の種(交配できる生物集団)であり、人類学上はホモ=サピエンス(現生人類、または新人)という。人類の特徴は、人類学的には「直立二足歩行」と「犬歯の消滅」が目安とされている。またある時期から脳容積が大きくなり、知能を発達させ、道具言語を使用するようになった。そして他の動物には見られない、文化を継承・発展させるることによって「歴史」を形成してきたのが人類である。

人類の進化:

 人類にはわれわれホモ=サピエンス以外に、絶滅してしまった「種」があったことが化石の発見と研究によって判ってきた。それらの化石人類には形態の違いから、猿人原人旧人があり、現生人類である新人の最初の時期も化石として見つかっている。現在の化石人類の研究によれば、猿人、原人、旧人はそれぞれ前の段階に比べて、より「進歩」した形態と能力を持っていたが、単線的に「進化」してきたのではなく、それぞれ複雑に分化、絶滅、置換、進化を繰り返してきた。特に最近の分子生物学の進歩によって化石人類のDNA分析が進んだ結果、旧人(ネアンデルタール人)と新人(現生人類、ホモ=サピエンス)の関係はその順ではなく、新人の方が早く登場したと言うことが判ってきている。

人類の起源:

 人類の出現年代は、最古の化石人類である猿人の出現からとされるが、その年代はどんどんさかのぼっている。
 2013年度版山川出版社『詳説世界史B』(最新版)では、約700万年前、とされるようになった。旧版の2007年版山川出版社『詳説世界史B』改訂版から約500万年とされていた。さらに前年の2006年版までは約450万年前とされていた。1994年に新課程になったときは、400万年前だった。さらにそれ以前は250万年前とされていた時期もある。これは現在までの急速な研究の発展により、特に21世紀に入って新たな発見が相次いだためである。現在では最古の人類は約700万年前にアフリカに出現というのが定説となりつつある。

現生人類の登場:

 現生人類(ホモ=サピエンス)(新人とも言う)の発生についても、かつては各地の原人たちが、それぞれの地域で新人に進化したとする多地域進化説がとられていたが、現在では分子生物学などの発達により、「アフリカ単一起源説」が有力であり、アフリカから全世界に生活の場を広げた(アウト・オブ・アフリカ=人類の拡散)と考えられている。またホモ=サピエンスの登場は教科書などでは代表的な新人クロマニヨン人の年代として4~3万年前とされているが、最近の研究では約20万年前(つまり旧人よりも早く)にアフリカに登場したという説が有力になっている。このように人類の起源について新たな知識が増えたのは、人類学の発達と並んで分子生物学(DNAの分析)の研究が急速に進んだためである。
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ノートの参照
序章1節 ア.人類の進化