印刷 | 通常画面に戻る |

ホモ=サピエンス

現生人類を意味する人類学上の学名。知恵ある人の意味。

 人類学上の現生人類である新人をホモ=サピエンスという。homo は「人間」、sapience とは「知恵」を意味するラテン語からきた学名で、「知恵ある人」となる。ヒト科の中のホモ属の一つの種であり、現在地球上に存在するヒトはすべてホモ=サピエンスであり一つの種である。

用語の注意:

 なお、「人種」という言葉があり、白色人種(コーカソイド)や黄色人種(モンゴロイド)、黒色人種(ネグロイド)などといわれるが、これは生物学、人類学上の「種」ではないので注意を要する。東京やニューヨークのヒトも、ボツワナやトンガやシベリアなど極北にすむヒトもすべてホモ=サピエンスに属する「種」である。

ネアンデルタール人はホモ=サピエンスではない。

 また、1990年代までは、ホモ=サピエンスの定義が広くとらており、旧人であるネアンデルタール人も含められていた。そのため、ネアンデルタール人をホモ=サピエンス=ネアンデルターレンシスと言いクロマニヨン人(新人)はホモ=サピエンス=サピエンスと言う、などと説明されていたが、2000年代に入って研究が進み、両者は別な種であることが判明したので、現在ではネアンデルタール人をホモ=サピエンスとは言わない。教科書や参考書、用語集の中には依然として「ホモ=サピエンス」=「ネアンデルタール人」と説明しているもののあるので注意を要する。ホモ=サピエンス以外のヒト科にはアウストラロピテクスネアンデルタール人がいたが、いずれも絶滅したと考えられている。
印 刷
印刷画面へ
ノートの参照
序章1節 ア.人類の進化