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イスラエル王国

前926年、ヘブライ王国後の北部王国。前722年まで存続し、アッシリア帝国に滅ぼされた。

 イスラエル王国は、前1000年頃に成立したヘブライ王国を指す場合もあるが、一般的にはその王国が二つに分裂したうちの、北部の王国を限定してイスラエル王国と言う。この分裂は南部のユダ族から出たダヴィデ王-ソロモン王の統治に不満な北部部族が、ソロモン王の死後の前926年に分離独立して生じた。南部はユダ王国となった。

イスラエル王国のその後

 イスラエル王国は王権が不安定で、たびたび内紛が起こり、いくつかの王家が交替した。都も転々としたが、前878年にサマリアに遷都し、それ以後をサマリア王国という場合もある。前9世紀には北方のダマスクスを中心としたアラム王国、南方のユダ王国とも抗争しながら存続した。この間、イスラエル王国では先住民の偶像崇拝の影響を受け、ヘブライ人ヤハウェ信仰が次第に変質し、そのことが旧約聖書にはイスラエル滅亡の原因として因果応報的に語られている。

イスラエル王国の滅亡

 前8世紀にはメソポタミアにはアッシリアが台頭、前732年にはアラム王国を滅ぼし、イスラエル王国にも迫った。イスラエル王国ははじめアッシリアに朝貢していたが、前724年ホシュア王がエジプトと結んでアッシリアに反抗すると、アッシリアは遠征軍を送り、前722年にイスラエル王国を征服し、王国は滅亡した。アッシリアのサルゴン2世は、イスラエルの残留民を強制的に移住させた。
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ノートの参照
1章1節 オ.東地中海世界