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財産政治

古代ギリシアのアテネのソロン改革の一つ。

ソロンの改革の中の一つ。市民を財産によって4等級にわけ、それぞれに権利と義務を定めた。第1の階級にはアルコンと財務官になることができ、第2(騎士級)と第3(農民級)にはその他の役職に就くことができる。そのかわり、第1から第3等級の市民には重装歩兵として従軍する義務を負わせた。第4の等級(労働級)は何の役職に就くこともできなかったが、民会に出席して役人選挙に関与することはできた。<太田秀通『スパルタとアテネ』1970 岩波新書 p.119~120>

資料 ソロンの財産政治

 プルタルコスの英雄伝(『対比列伝』)の一編、ソロン伝に伝えられている財産政治の説明は次のようなものである。
(引用)次にソロンはすべての官職を、現行どおり富裕者の手に残しておこうと考えたが、その他の点では民衆が在来あずかり得なかった政権に彼らも仲間入りさせようと企てて、全市民の財産調査を命じた。そして液状のもの、固形のもの(注)を合して五百単位を生産する者を第一級とし、五百石級と名づけた。第二級は馬を飼える者あるいは三百単位を産する者で、これを騎士級と呼んだ。農民級が第三級で、これは両方を合わせて二百単位を産する者であった。残りのすべては労働者と呼ばれ、彼らは官職に就くことは認められなかったが、ただ民会に出席し裁判に出ることだけで国政に参与した。<『プルタルコス英雄伝』上 ソロン 村川堅太郎訳 ちくま学芸文庫 p.125-126>
 注 液状のものとはブドウ酒とオリーブ油。固形のものとは穀物
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ノートの参照
第1章2節 カ.民主政へのあゆみ
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『プルタルコス英雄伝』上
村川堅太郎他訳
1996 ちくま学芸文庫