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アルコン

古代ギリシアのポリスの執政官。

古代ギリシアのポリスで貴族の中から選ばれて王に代わって最高権力を握った機関。またはアルコーン。指導者または「第一人者」という意味で、一般に執政官と訳す。前8世紀ごろにギリシアの貴族政ポリスが成立するとともに生まれ、アテネでは前683年から、定員9人で任期が1年となり、行政、軍事、祭祀、法律の制定などの権限を持つ、貴族政での最高権力機関となった。アルコンは任期が終わるとアレオパゴス会議(元老院)の終身会員となった。なお、古代ローマで執政官に該当すのはコンスルである。

Episode 「アルコン無し」がアナーキーの語源

アルコンの職名は前5世紀の民主政の確立期にも残り、平民の中から抽選で選ばれることになった。なお、貴族と平民の争いが激しくなり、アルコン職を立てることができない状況が「アルコンなし」の意味で「アナルキア」といわれた。アナーキー Anarchy の語源である。そこからアナーキズム(無政府主義)という言葉も生まれた。
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第1章2節 エ.市民と奴隷