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平民会

古代ローマの民会の一つでで平民のみで構成される議会。

 古代ローマの「民会」の一つとして、前5世紀前半に設置された、ローマ共和政の重要な国家機関。
 プレブス(平民)のみで構成され、護民官を選出し、護民官が議長を務めた。はじめはその決議は平民にしか及ばず、国法になるには元老院の承認が必要であったが、後に前367年のホルテンシウス法で、元老院の承認が無くとも平民会の決議が国法とされることになる。これによってローマ市民(国民)の総会である平民会が市民全体を拘束する立法機関となった。平民会には定員はなく、その都度集まれる市民で決議できたので、ローマ領が広がり海外に出る市民が多くなると、ローマ市に住む市民が(貧民が多かったが)決定権を持つに至った。

ローマ市民の数

 「ローマ市民」(つまり公民権をもつ者、の意味で奴隷や外国人は除く)の総数はどのぐらいであったか。そのうち何割がローマ市に在住していたのであろうか。前70年ごろのローマ公民の数は当時の国勢調査でよれば成年男子(17歳以上)だけで91万、海外で従軍中などを入れれば実際には115万ぐらいと想定されている。ローマ市全体の住民は全体で50万、奴隷・解放奴隷などがその4分の3ほどで、解放奴隷を除いた生粋のローマ公民は成年男子が4万、女子どもを含めて13万ほどだったという。 <吉村忠典『古代ローマ帝国』1997 岩波新書 p.95 によるイギリスのブラントという学者の推定>
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第1章3節 ア.ローマ共和政
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<吉村忠典『古代ローマ帝国』
1997 岩波新書