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ラーマーヤナ

グプタ朝のサンスクリット文学の最高傑作である叙事詩。

マハーバーラタ』となばりインドの二大叙事詩の一つとされる。古くからの伝承がまとめられ4世紀のグプタ朝時代に完成した。後期ヴェーダ時代のコーサラ国の都アヨーディヤーの王子ラーマの運命を描いた英雄物語で、ラーマはヒンドゥー教の最高神の一つヴィシュヌ神の化身とされる。またラーマの妻のシーターやラーマを助ける猿のハヌマーンも民間で崇拝されている。

Episode インドの聖地アヨーディヤーの悲劇

 古代インドの叙事詩『ラーマーヤナ』の主人公ラーマが都としていた北インドのアヨーディヤーで、現代のインドの宗教対立というにからむ悲劇が起こった。1992年12月、ヒンドゥー教過激派(ヒンドゥー・ナショナリスト)の大群衆が、アヨーディヤーのイスラーム寺院(モスク)を破壊した。このモスクは1528年にムガル帝国初代皇帝のバーブルの部将がラーマをまつるヒンドゥー寺院を壊して建てたものであった。群衆はそこにヒンドゥー寺院を再建しようとしたのだった。このモスク破壊がきっかけとなって、ヒンドゥー・イスラーム両教徒の衝突が全インドで起こり、1200人以上の死者を出すという大事件となった。このアヨーディヤー事件は現代インドの火だねとして今もくすぶっている。 【出題】2004 早稲田政経 
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第2章1節 キ.インド古典文化の黄金期