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聖職売買

中世ヨーロッパのキリスト教聖職者間に行われた腐敗の一つ。

中世のローマ=カトリック教会の聖職者はきびしい階層制組織(ヒエラルキア)を有していたが、その上位になれば、所領をもち、豊かな財力を持つことが出来た。そのため、聖職者の地位を金銭で売買する、いわゆる「聖職売買」(シモニアといわれた)が次第に行われるようになった。聖職者と言っても、その任命権ははじめ国王や諸侯の「俗人」が握っており、また俗人が州土人調などの高位の聖職者を兼ねることも多かったので、任命される際に金銭を納めることが一般に行われるようになった。また、聖職者の中には、俗人と同じように妻を持ち、信仰心が深くなくとも高い地位を買うことがあった。これは本来のイエス時代のキリスト教からはまったく堕落した状態と言わねばならないが、11世紀ごろには聖職売買や聖職者の妻帯は誰も疑問に思わない普通の状態となってしまった。

聖職者の堕落の原因は・・・

それに対して、クリュニー修道院で厳格な修行を重ねた修道士の中から、疑問の声が起こってきた。この修道院の出身であった教皇レオ9世やグレゴリウス7世は、そのれらをキリスト教の危機と考え、厳しく取り締まり、信仰の本来の姿に戻そうという修道院運動を開始した。改革派の修道士は、聖職者の腐敗・堕落が起きる原因は俗人が聖職叙任権を持っているところにあると考え、それを教皇に取り戻すべく、叙任権闘争に突入していく。
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ノートの参照
第6章1節 ケ.教会の権威