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ジェノヴァ/ジェノヴァ共和国

イタリアの地中海岸の商業都市。十字軍時代から都市共和国として繁栄した。

 地中海に面したローマ時代からの港市で中世には都市共和国として繁栄した。10世紀末にはイスラームの脅威にさらされたが、城壁を修築して防衛に成功。12世紀の十字軍時代にはその出港地となり、フランドル地方の羊毛製品を輸出し、ピサやヴェネツィアと繁栄を競った。特に東地中海の通商権をめぐってヴェネツィアと激しく抗争、エーゲ海域のレスボス島、キオス島、黒海のクリミア半島などに進出した。新興の商人層と旧来の貴族層が、それぞれゲルフギベリンとに分かれて対立していたが、1339年に中産市民が貴族政権を倒して統領(ドージェ)を選出するという共和政を樹立した。

ヴェネツィアとの抗争に敗れる

 ヴェネツィア共和国との競争では、1379年のキオッジアの海戦で敗れて後退し、その後、ミラノやフランスの干渉を受けるようになる。15世紀に入ってオスマン帝国が地中海東部を支配するようになって東方貿易が衰退したことを受けて、ジェノヴァ商人は盛んにスペイン王室に食い込んで、大航海時代に活躍した。コロンブスもジェノヴァ人であった。しかし、大航海時代の進行によってヨーロッパ経済の中心が大西洋岸に移行した、いわゆる商業革命によって、かつてのような繁栄は遠ざかっていった。ヴェネツィアは近代にはサルデーニャ王国に併合され、ようやく1860年成立のイタリア王国の一部となる。
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ノートの参照
5章3節 イ.商業の復活