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ルター派

ドイツ北部から北欧に広がったルター派の信仰。

 ドイツの宗教改革の提唱者ルターの信仰を指示するキリスト教プロテスタントの一派。ルター派が広まったのは、ドイツとデンマーク、スウェーデン、ノルウェーなどの北欧諸国であった。1569年にはドイツ東方のブランデンブルク選帝侯国もルター派となった。デンマークスウェーデンはルター派新教国として、17世紀前半の三十年戦争でドイツ内のルター派諸侯を応援するため出兵した。とくにスェーデンは17世紀後半、バルト帝国と言われてバルト海沿岸を支配し、台頭してきたギリシア正教徒のロシアと対立することになる。
 カルヴァン派に比べ、ルター派の広がりが狭く、しかもキリスト教圏の後進地域に限られていたことにはいろいろな理由が考えられる。ルターの思想はカルヴァンと比べれば徹底を欠く(例えば武力抵抗について、ルターは否定したが、カルヴァンは忍耐と抗議の末であれば国民の中の指導層にかぎり政府への抵抗権を認めたなど)こと、ルター派の教会は領邦教会制で政治権力の統制を受け入れたが、カルヴァン派の教会は長老制度をとり、自立していたこと、などが考えられる。なお、日本ではルーテル派といわれており、ルーテル教会、ルーテル神学大学などがある。
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8章3節 ア.宗教改革の始まり