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武器貸与法

1941年3月、F=ローズヴェルト大統領のとき、アメリカ議会が第二次世界大戦中のイギリスなど連合国への武器貸与を認めた。

 1941年3月、イギリスのチャーチル首相の要請を受けたフランクリン=ローズヴェルト大統領の下でアメリカ議会で制定された、第二次世界大戦時の連合国への軍事援助を定めたもの。イギリスだけでなく、ソ連や中国へも武器貸与を可能にし、アメリカは事実上これによって第二次世界大戦に参戦したと言える。
 アメリカ議会は孤立主義と国益優先の立場から1935年に「中立法」を制定させ、交戦中の国への武器輸出を禁止していたが、39年にローズヴェルト大統領の要請で現金取引、自国船輸送を条件に緩和し、さらにこの武器貸与法で中立法は廃棄され、アメリカは孤立主義を転換させることとなった。これによって45年までに全体で約500億ドルの供与が行われた。戦後の1945年に、米英金融協定が成立し、アメリカは武器貸与法によってイギリスに供与した約200億ドルの返済を免除した。これは、第一次世界大戦後の賠償問題が、次の第二次世界大戦をもたらしたことを強く意識していたからであった。   → アメリカの外交政策 
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ノートの参照
第15章5節 イ.ヨーロッパの戦争