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イギリスの核実験

イギリスは1952年に原爆実験を行い、米ソに続く第三の核保有国となった。57年には水爆実験を実施した。

 核兵器のアメリカ独占体制が、1949年9月のソ連の原爆実験成功によって崩れたのを受け、イギリスも核兵器の開発に着手、アメリカの技術支援を受け、1952年10月にオーストラリア近海のモンテ=ベロ島で実験を行った。当時のイギリスは、前年末の総選挙でアトリー労働党が敗北し、チャーチル保守党内閣が成立していた。また同年12月にはエリザベス2世が新国王として即位している。この年は朝鮮戦争の最中であり、東西冷戦が極度に緊張が強まっていた。
 イギリスは米ソに続く第三の核保有国となって核兵器開発競争に加わり、さらに55年に水素爆弾製造に着手ることを表明し、イーデン内閣の1957年5月、南太平洋上において水爆実験に成功した。しかし、イギリスのような小さな島国で、しかも戦後経済復興の厳しい状況にある中での核兵器開発には労働党をはじめ反対の声も強く、民間にも核兵器反対運動が根強かった。またイギリスを代表する数理哲学者バートランド=ラッセルも世界的な反核運動の先頭に立っていた。
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ノートの参照
第16章2節 ア.朝鮮戦争と冷戦体制の成立