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ラッセル

イギリスの哲学者で第一次、第二次大戦の前後で戦争反対を強く訴えた。特にラッセル=アインシュタイン宣言はよく知られている。

 バートランド=ラッセル(1872-1970)はイギリスの哲学者・数学者。第一次世界大戦から戦争反対を唱え、世界の平和に積極的な発言を始め、特に第二次世界大戦後の1955年ににアインシュタインと連名で発表したラッセル・アインシュタイン宣言は大きな反響を呼んだ。この宣言を契機にして世界の科学者による核廃絶のための国際会議であるパグウォッシュ会議が始まった。ラッセルは1950年に哲学の分野での業績に対しノーベル文学賞を受賞しており、世界的に著名な学者だった。1970年に98歳で死去するまで、反戦平和の発言を続けた。

Episode 米ソ首脳との手紙の遣り取り

 1962年のキューバ危機に際しては、フルシチョフに書簡を送り平和的解決を訴えた。フルシチョフもラッセル宛の返事で米ソ首脳会談開催の提案とアメリカが海上封鎖をやめればソ連も「馬鹿なまねはしない」と応えた。ラッセルはその書簡を公開、それに対してケネディもラッセルに書簡を送り、ソ連は「押し込み強盗だ」とやりかえした。このラッセルを介しての米ソ首脳の交渉が、危機打開に向けての「最初の朗報」となり、ソ連はキューバに向かわせた船舶を引き返させ、衝突は回避された。<Newsweek 別冊 『現代史の証言』1995 p.120>
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ノートの参照
第17章1節 ア.米・ソ軍縮と緊張緩和