東西交流(元)
13~14世紀、元代に盛んになったユーラシアの東西文化圏の交流。マルコ=ポーロ、イブン=バットゥータらが活躍した。
13~14世紀、ユーラシア大陸にモンゴル帝国が成立した時代は、地中海世界では十字軍運動の展開の後半期と、その後のイタリア商人を中心とした商業の復興の時代であり、またインド洋ではムスリム商人による海上貿易が展開されていた。モンゴル帝国の成立とそれによってもたらされた「タタールの平和」は、そのような広範囲な世界商業圏の成立を背景にあり得たと言える。
そのような時期に、東西の人的、物的な交流、言い換えれば文化的、経済的な交流が活発となった。すでに13世紀の中ごろに始まっており、ヨーロッパからアジアにやってきた代表的な人物の動きとしてあげられるのが、特にキリスト教の中では次の三人である。
そのような時期に、東西の人的、物的な交流、言い換えれば文化的、経済的な交流が活発となった。すでに13世紀の中ごろに始まっており、ヨーロッパからアジアにやってきた代表的な人物の動きとしてあげられるのが、特にキリスト教の中では次の三人である。
- プラノ=カルピニ ローマ教皇インノケンティウス4世が派遣し1246年にカラコルムに到達してグユク=ハンに面会した。
- ルブルック フランス王ルイ9世が派遣し、1254年にカラコルムに到達、第4代のモンケ=ハンに面会した。
- モンテ=コルヴィノ ローマ教皇ニコラウス4世から派遣されインドを経て1294年、元の大都(現在の北京)に入った。