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カンネーの戦い

前216年、第2回ポエニ戦争でのカルタゴ軍が大勝した戦闘。

第2回ポエニ戦争の時のハンニバルの指揮するカルタゴ軍とローマ軍がイタリア半島東南部のカンネー(カンナエ)で決戦し、ハンニバル軍が大勝した古代史上最大の戦い。
 カルタゴ軍の主力は1万の騎兵と2万のケルト人、その他スペイン人の重装歩兵5千、リビア人やフェニキア人の重装歩兵7千。対するローマ軍は8万の大軍で圧倒的に有利だった。カンネー(カンナエ)はローマから4百キロ近く離れた南イタリア東海岸の原野。カルタゴの将軍ハンニバルはテーベのエパミノンダスやアレクサンドロス大王のアルベラの戦いの斜線陣を採用、ローマ軍主力を盆地に誘い込み、両側から騎兵で挟撃する方法でローマ軍を包囲することに成功、大勝した。ローマ軍の死者は5万、それに対してハンニバル軍の戦死者は5千人。一度に5万以上の死者を出した戦闘は、第1次世界大戦まで無かったという。<長谷川博隆『ハンニバル』1973 講談社学術文庫版 p.104-109 などによる>

Episode 殲滅戦の典型、カンネーの戦い

 カンネーの戦いでのハンニバルの勝利は、野戦での完璧な包囲戦に成功したことであった。この勝利は幾世紀も殲滅戦の典型としてナポレオンやクラウゼヴィッツ(19世紀プロイセンの軍人、『戦争論』で近代的戦争論を展開した)などの戦術家の手本とされた。またドイツのシュリーフェンは第1次世界大戦前にカンネーの戦いの研究に没頭し、対フランス包囲戦を構想したという。
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ノートの参照
第1章3節 イ.地中海征服とその影響