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奴隷王朝

1206年に成立したインド最初のイスラーム政権。

1206年からインドに自立した最初のイスラーム王朝。「奴隷王朝」という名は、最初のスルタンのアイバクがゴール朝の奴隷兵士(マムルーク)出身であり、歴代のスルタンが奴隷またはその直系子孫の出身であったからである。宮廷に属する奴隷たちは「四十人組」という会議を組織し、意のままに王を廃立した。都はデリーに置かれたので、デリー=スルタン朝の最初とされる。「奴隷王朝」という名については、実際に奴隷出身でスルタンになったのは3人に過ぎないとして、正しくないという意見もある。エジプトと同じく「マムルーク朝」またはアイバクの名前から「クトゥブ朝」という言い方もある。<近藤治『インドの歴史』1977 講談社現代新書 p.143>
なお、奴隷王朝は、1241年、57年の二度、中央アジアのモンゴル国家チャガタイ=ハン国に侵攻され、さらに1285年、87年にはイランのモンゴル国家イル=ハン国軍の侵攻を受けて混乱、1290年に滅亡した。
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ノートの参照
第5章3節 ア.イスラーム勢力の進出とインド