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海関

中国の清朝が設けた貿易の関税徴収機関。

海外との貿易の関税を徴収する税関のこと。中国では、唐に始まる市舶司があったが、清朝では康煕帝の時、遷界令廃止により海禁が解除された翌年の1685年に、海外との朝貢貿易の受け容れ港として上海、定海、厦門、広州の4ヶ所と定め、初めて海関をおいた。乾隆帝は再び海禁に戻り、1757年には、このうち海関は広州1ヶ所とされて公行による貿易独占となり、自由な貿易や海外移住は禁止された。アヘン戦争後の南京条約で公行は廃止され、海禁政策は終わった。しかし、その後の貿易管理は、不平等条約の下でイギリスなど外国人に握られる体制となり、関税自主権を失うこととなった。さらに太平天国の乱の混乱の中から、1858年に上海にイギリス人総税務司がおかれて貿易事務が管理されることとなった(洋関という)。外国人による海関管理は中華人民共和国の成立まで続くこととなる。
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7章2節 エ.清代の社会と文化