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ロバート=オーウェン

イギリスの初期社会主義者。マンチェスターで工場経営に成功し、労働者ほぼ立法の制定や、協同組合運動を指導。

ロバート=オーウェン Robert Owen 1771-1858 は北ウェールズの手工業者の家に生まれ、商店に店員として奉公しながら各地を転々とした。産業革命が進行していたマンチェスターで紡績工場の経営に加わり、さまざまな技術改良を加えながら生産量を増やし、富を得た。しかし若いころから労働者の状態には心を痛めていたので、資本家と労働者が共同で経営する理想的な工場をつくろうと考え、1800年にスコットランドのニューラナークに紡績工場をつくり、そこでも経営に成功して綿業王とも言われた。
 紡績会社の経営に成功する一方、労働者の貧困という現実を見て、その救済を目指した。はじめは資本家の努力による社会改良が可能と考え、自らもニューラナークの紡績工場で法律と教育によって労働者の環境を改善できるという考えていたが、1813年頃から社会主義的改革に転じ、労働運動や協同組合運動を指導するようになった。1819年には紡績工場法(木綿工場法)の制定に尽力し、9歳以下の労働の禁止と16歳以下の少年工の労働時間を12時間に制限を実現させた。 → 工場法
 1825年にはアメリカに渡ってニューハーモニー村という共産制社会の実験を行ったが失敗した。その思想は社会主義であるが、その資本家の善意に期待して社会改良を行おうという姿勢は、マルクスなどから空想的社会主義と批判された。
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ノートの参照
第12章1節 エ.社会主義思想の成立