草原の道/ステップ=ロード
ユーラシア多陸の東西を結ぶ交易路の一つ。ステップ=ロード。このルート沿いに、スキタイ、匈奴など騎馬民族の遊牧国家が興亡した。
ユーラシア大陸の北緯45°~55°付近に東西に広がる草原(ステップ)地帯である、南ロシアの草原地帯、カザフ草原、アルタイ山脈沿いの地帯、モンゴル高原をつなぐルートで、ステップ=ロード(またはルート)ともいう。また、ほぼ天山山脈の北側を通るので、天山北路ともいう。
草原の道よりも南に位置する東西交渉路がオアシスの道(シルク=ロード、絹の道)である。こちらは天山山脈の南側を通るので天山南路ともいう。ただし、この草原の道も含めて「シルクロード」と言うことも多い。
遊牧国家の興亡
古来、このルートは、遊牧民の生活の場であり、東西交流の場となった。またスキタイの活動に始まる騎馬遊牧民もこのルート上で活動し、匈奴、鮮卑、ついでトルコ系民族である突厥、ウイグル、さらにモンゴル民族などの遊牧国家が興亡した。また、フン人やモンゴルのヨーロッパへの侵入もルートを西進したものであった。草原の道よりも南に位置する東西交渉路がオアシスの道(シルク=ロード、絹の道)である。こちらは天山山脈の南側を通るので天山南路ともいう。ただし、この草原の道も含めて「シルクロード」と言うことも多い。