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ベッサラビア

1940年6月、ソ連が秘密協定に基づきルーマニアに割譲させ併合した。

 ベッサラビアは現在のほぼモルドバにあたり、一部はウクライナに属している。黒海、ドニェストル川とドナウ川およびその支流プルート川にはさまれた地域。古来、ロシア人とモルドバ人、さらにオスマン帝国以来のトルコ系住民が混在し、領土的な紛争が絶えなかった。中世ではモルドバ公国領であったが1453年以降はオスマン帝国の宗主権のもとにおかれ、1812年の露土戦争でロシアが獲得した。ロシアのクリミア戦争での敗北により、1856年のパリ条約で南部はモルダヴィア(1866年からのルーマニア)に割譲され、1877年の露土戦争では再びロシア領となった。
 ロシア革命が起きるとルーマニアが併合を宣言、それを認めないソ連は併合の機会を狙い、1939年、スターリンはヒトラーとの独ソ不可侵条約に付帯する秘密協定でその併合をドイツに認めさせた。第二次世界大戦勃発後の1940年6月、ソ連がルーマニアに北ブコヴィナとともにベッサラビアの併合を認めさせ、戦後のルーマニアが1947年2月の第二次世界大戦後のパリ講和会議で正式にソ連に割譲された。
 この地はモルダヴィア=ソヴィエト社会主義共和国としてソ連邦に加わり、ドナウ河口一帯はウクライナに属することとなった。ソ連邦崩壊後は1991年にモルドバ共和国となって分離独立した。
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第15章5節 ア.ナチス=ドイツの侵略と開戦