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ウィーン議定書

ウィーン会議の最後に1815年6月9日に調印された、ヨーロッパをナポレオン戦争前の状態に戻すことを主眼とした列国の国際的取り決め。

 ウィーン会議でヨーロッパ各国によって最終的に合意されたウィーン議定書の主な内容は次の通り。
(1)正統主義の原則に基づき、フランス・スペイン・ナポリ・ポルトガルなどの旧君主の復位。それに伴いフランスは1790年当時の国境に戻す。
(2)ロシアワルシャワ大公国の大部分を併合しポーランド立憲王国とし、ロシア皇帝がポーランド王をかねる。その他、フィンランド・ベッサラビアを獲得。
(3)プロイセンはザクセンの北半分とラインラント、ワルシャワ大公国の一部を獲得、領土を東西に拡張した。
(4)オーストリアはネーデルラント、ポーランドなどの所領を放棄し、その代償としてヴェネツィアロンバルディアなどの北イタリアに領土を獲得した。
(5)イギリスは旧オランダ領のスリランカ(セイロン島)、ケープ植民地を獲得したほか、マルタ島、イオニア諸島(ギリシア西岸)の領有を認められた。
(6)スイスは永世中立国となる。
(7)ドイツは35邦4自由都市よりなるドイツ連邦を構成し、フランクフルトに連邦議会を置き、オーストリアが議長となる。
(8)スウェーデンはフィンランドをロシアに、ポンメルンをプロイセンに譲り、代わりにデンマークからノルウェーを獲得。
(9)オランダオランダ立憲王国となり、旧オーストリア領ネーデルラント(後のベルギー)を併合。
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ノートの参照
第12章1節 ア.ウィーン体制