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バルフォア宣言

第一次世界大戦末期にイギリスがユダヤ人にパレスチナ国家建設を認めた宣言。

 第一次世界大戦が始まり、末期の1917年、イギリスが大戦後にパレスチナユダヤ人の国家を建設することを認めた宣言。ロイド=ジョージ内閣の外相バルフォアからロンドンのウォルター=ロスチャイルド(シオニズム運動の代表)への書簡として出され、ロスチャイルドが公開した。

ユダヤ人国家の建設を認める

 その文面の要点は「イギリスは、パレスチナにおけるユダヤ人の民族ホーム A National Home の樹立に賛同して、目的の達成のために最善の努力を払う」という点であった。それには「パレスチナに現存する非ユダヤ人社会の市民的及び宗教的諸権利」を害することのないこと、という条件が付けられていた。
 この宣言は、ユダヤ国家の建設を求めるシオニズムに「いい顔」をすることによって、パレスチナでの対オスマン帝国(トルコ)戦を有利に進めることと、ヨーロッパにおけるユダヤ系大資本の代表であるロスチャイルド家の支援を取り付けることを狙っていたのである。

矛盾した宣言

 一方でイギリスは秘密協定であるフセイン=マクマホン協定ではアラブ人の独立を認め、サイクス=ピコ協定で戦後のフランスとの分割支配を密約していたので、それらと矛盾することとなり、大戦後のパレスチナ問題の原因を作ったといえる。 → パレスチナ(委任統治)
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ノートの参照
第15章1節 イ.戦時外交と総力戦