印刷 | 通常画面に戻る |

ベトナム共和国

1955年、アメリカがベトナムに造った傀儡政権。

 ベトナムでのインドシナ戦争ジュネーヴ休戦協定が成立して、フランスが撤退した後、アメリカはその休戦協定を承認せず、新たに南ベトナムを支配して、北の共産主義勢力の南への診療を阻止しようとした。1955年、アメリカはフランスの傀儡国家であったベトナム国バオ=ダイを追放し、親米派のゴ=ディン=ディエムを首班としてベトナム共和国を成立させた。これはあらたなアメリカの傀儡政権であった。
 この後、ベトナム戦争の時期を通じ北のベトナム民主共和国に対抗して南ベトナムを統治したが、ゴ=ディン=ディエムは親米反共政策を進めるものの、一族支配などで非民主的な運営のもとで腐敗した。1963年にはアメリカの黙認の下で、政府軍による軍事クーデターが発生、ゴ=ディン=ディエムは殺害された。その後、1965年からはグエン=バン=チューが大統領となったが政権は安定せず、めまぐるしくクーデターがくり返されて弱体化し、ベトナム戦争が展開され、ついに1975年4月30日、南べトナム解放民族戦線の総攻撃を受けてサイゴンが陥落し、ベトナム共和国は崩壊した。最後の大統領はズオン=ヴァン=ミン。
印 刷
印刷画面へ
ノートの参照
第16章1節 ウ.東アジア・東南アジアの解放と分断