印刷 | 通常画面に戻る |

米華相互防衛条約

1954年に締結された、アメリカと台湾蔣介石政権間の軍事条約。対共産圏包囲網の一環であったが1980年に破棄された。

 朝鮮戦争の休戦協定成立直後の1954年に締結された、アメリカによる対中国軍事包囲網の一つ。アメリカは国共内戦以来、国民党蒋介石政権を支持、蒋介石政権が台湾に逃れてからも中華民国政府(台湾政府)への軍事支援を続けた。この条約は、日米安全保障条約米比相互防衛条約などとともに対共産圏包囲網の一環であり、特にアジアにおいては中華人民共和国の共産党政権を仮想敵国とする軍事同盟網の一つであった。
 しかし、長期化するベトナム戦争の打開策を模索したニクソン政権の外交担当キッシンジャーは中国本土の共産党政権との関係を持つ姿勢に転換、1971年以降それを具体化した。72年にニクソン大統領の訪中し事実上の相互承認に踏み切り、79年に米中国交正常化を実現させた。その結果、台湾との関係を絶つ必要が生じ、アメリカはこの条約を1980年に破棄し、失効した。
印 刷
印刷画面へ
ノートの参照
第16章2節 ア.朝鮮戦争と冷戦体制の成立