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クチャ/亀茲

東トルキスタンのタリム盆地にあるオアシス都市。漢の西域都護府、唐の安西都護府が置かれた。

 漢字表示では亀茲(きじ)。前漢の支配が及んで西域といわれるようになったタリム盆地の北辺に位置するオアシス都市で、シルクロードの一つ、天山南路の重要な中継地。漢代以来の西域経営の拠点の一つとされ、漢代には西域都護府が置かれた。漢末から王莽の時代には廃止されていたが、後漢では91年に復活し、班超が西域とのに任命されて亀茲に駐屯した。
 唐代には安西都護府が置かれた。また東西交流の要地としても重用で、仏教が早くから伝えられ、4世紀に中国で仏教布教にあたった仏図澄はクチャの出身者の西域の人であった。現在は新疆ウイグル自治区に入っている。
 また鳩摩羅什は父はインド人で、母は亀茲王の妹という。クチャには仏教の石窟寺院も造られている。
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