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単性説

カルケドン公会議で異端とされたキリストを単一の神性のみを認める教説。

 キリスト教の正統とされたアタナシウス派三位一体説を否定し、キリストの人性は、この世において神性と融合し(または人性は仮性で、神性のみを認めると説明する)、単一の神性をそなえた存在となったと考える、有力な異端の一つであった。
 その考えは、キリストを人性と神性の両性を持った存在とする両性説(その発展したものが三位一体説)と対立した。ネストリウス派の考えに始まり、根強い支持があったが、ネストリウス派が431年のエフェソス公会議で異端とされた後、451年のカルケドン公会議では単性説そのものも異端とされた。その後、エジプトのコプト教会や、エチオピアアクスム王国)、シリア(ヤコブ派)、アルメニア教会などにひろがり、現在でも残存している。
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第1章3節 ク.迫害から国教化へ