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租借

ある国が外国との取り決めにより、国土の一部をその国に貸し与えること。その土地を租借地、あるいは租界という。

租借は近代国家間の関係で用いられる、国家間の土地の貸し借りのことであるが、一般的に欧米列強がアジア、特に中国に対して武力的な威圧を背景に強制した場合が多い。また租借にはその土地の使用権、利用権だけに限定される場合もあるが、問題となるのは租借した国がその地の行政や警察、裁判などの統治権を認められ中国の法律の及ばない治外法権の地となった場合である。そのような租借地を特に租界ということが多い。租借は二国間の取り決めによって成立するので、通常はその期間を定めている。期限には25年などの短い場合から、99年という長期にわたる場合もあった。上海の租界のように、太平天国の混乱期にイギリスが居留民を守ることを口実に軍隊を駐屯させ、事実上の租借地にしてしまったケースもある。
 特に中国に対して列強が租借地を獲得したのが、日清戦争で清の弱体化が公然となった、1898~99年のイギリス、フランス、ドイツ、ロシアによる中国分割の時であった。
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ノートの参照
第14章3節 ア.中国分割の危機