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ヨーロッパ連合(EU)の東方拡大

2004年に東欧などの10カ国が一挙にEUに加盟。25カ国に拡大した。

 2004年5月、ヨーロッパ連合(EU)に次の10ヵ国が加盟し、25ヵ国体制となった。
チェコスロヴァキアポーランドハンガリースロベニアエストニアラトヴィアリトアニアマルタキプロス
 2007年1月1日にはブルガリアルーマニアが加盟し、加盟国27カ国となった。

意義

 2004年のマルタ・キプロスをのぞく、かつて東欧諸国の社会主義圏であった8ヵ国のEU加盟は、 「鉄のカーテン」によって分断されていたヨーロッパが一つとなり、東西冷戦は完全に過去のこととなったという意義がある。また経済協力圏の拡大のみ成らず、安全保障面でもNATOと並んでEUの役割が大きくなたことを意味している。

今後の拡大予定

 加盟候補国となっているのがクロアチアとマケドニア。その他の旧ユーゴ諸国も加盟を準備している。トルコ共和国は加盟を申請中だが、EU内部でも反対が多く実現のめどはついていない。

加盟理由

 2004年に加盟した東欧諸国は、社会主義体制を捨て市場経済を導入したものの単独では経済の発展は困難であるため、10年来、ヨーロッパ統合に参加することを熱望していた。加盟することによって、社会資本整備に対する援助、雇用の増大、農業補助金の支給などが得られ、また将来的に強いユーロ通貨圏に入るというメリットがあると考えられている。

問題点

 これら中東欧圏諸国の加盟、さらに今後予定されている加盟国の増加は、現加盟国の中のフランス・ドイツ・オランダなどに、先進国側の負担増を懸念して警戒または反対する意見も強い。より大きな経済圏の出現はアメリカ、ロシア、日本などとの競争の激化を予想される。また旧ロシアのウクライナなどの加盟要求にはロシアは強く反対し、ウクライナ紛争の要因となっている。
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ノートの参照
第17章1節 イ.先進経済地域の統合化